Plexというメディア共有ソフトウェア群がある。
Plex Media ServerとPlex Media Clientの二つから成っている。
Plex Media Serverというサーバを立てておけば、Plex Media Centerのインストールされた端末から動画や音楽を視聴することができる。
もっと具体的に言うと、自宅でPlex Media Serverを立てておけば、宅内はもちろん、外出先のモバイル端末からでもメディアへアクセスできる。
動画や音楽をため込んでいるNASにPlex Media Centerをインストールできればとても便利というわけ。
クライアントは、Windows, Linux, iOS, Android向けに用意されており、PS3, XBOX360はデフォルトで対応。
しかしiOSやAndroid向けのアプリは\450と、なかなかのお値段であって、そこまでして外出先で見たいか?と一考する余地はあると思う。
私も買ってません。
(追記)2015/8 にjailにインストールしたときの顛末はここ
Plex Media ServerがFreeBSD/FreeNASに対応
Plex Media Serverは長らくWindows/OS X/Linuxにしか対応していなかったのだが、近ごろFreeBSDにも対応した。
FreeBSDに対応ということはつまりFreeNASにも対応したということである。
すなわち冒頭で書いたような、「NASに動画や音楽をため込んで、しかもNASに動画共有させる」事が出来る。
以下、FreeBSDでのインストール、設定方法を示す。
インストール
FreeBSD対応がなされたばかりであるため、なるべくportsから、それも最新のportsからインストールすることを勧める。
いずれにしても、Plex Media Serverはクローズドなので、大したコンパイル時間は発生しない。
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$ cd /usr/ports/multimedia/plexmediaserver $ sudo make install clean |
すぐ終わるはず。
起動
/usr/local/etc/rc.dに起動スクリプトがインストールされる。
サーバ起動時にPlex Media Serverも起動するには、/etc/rc.confに以下の一行を追加する。
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plexmediaserver_enable="YES" |
ただ今回は実験のため以下のようにして起動。
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$ sudo service plexmediaserver onestart $ $ service plexmediaserver onestatus plexmediaserver is running with pid: 789 $ |
設定
plex media serverを動かしているサーバにブラウザで繋ぐ。
サーバが192.168.1.1なら以下のように。
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http://192.168.1.1:32400/manage/index.html |
こんな画面になるはず。

まあ、agreeですな。


開始。

Friendly Nameを入れろと言われる。
Friendly Nameとは、クライアントからPlex Media Serverを見つけやすいように付ける名前。たとえばPlex Serverとか。
ブランクのままにすれば、サーバのホスト名がそのまま使われる。
あとはまあ、言われたとおりに。


myPlexアカウントを入れろ、と言われる。
外出先のモバイル端末からPlex Media Serverにアクセスするなら、Plexのサイトに行って作ったアカウントをここに入れる。
自宅内だけで共有するなら、skipしてもOK.

アクセス
Plex Media Serverにアクセスする方法はいくつかある。
- Plex Media CenterをインストールしたWindows, OS X, Linuxからアクセス
- PlexをインストールしたiOS, Androidからアクセス
- PS3, XBOX360からアクセス
- ブラウザからアクセス
ここでは4の方法だけ示す。
ブラウザでのアクセスには「:32400/web/index.html」へ繋ぐ。
サーバが192.168.1.1なら以下のように。
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http://192.168.1.1:32400/manage/index.html |
たとえばps3だと、XMCのフォト、ミュージック、ビデオにサーバが表示されるようになるので、そこから。