Daily Archives: 11/19/2007

重耳

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宮城谷昌光の重耳を読んだ。

中国は春秋時代の晋の王様の話。

跡目争いの結果、19年に渡って諸国を放浪したのち、王座に返り咲きました、という話。

だが。

一番面白かったのは、主人公重耳の祖父、武公が権謀術数で晋を統一するところ。

もともとは武力に物を言わせて暴れ回っていた彼が、急に方針転換をして搦め手であれやこれやと攻めるのがよかった。

一方で、メインといえる主人公の放浪は、一点をのぞき淡々と話が進んでつまらない。

その一点とは、重耳に夢を託し、朝日の中彼の後を追う部下のシーン。グッド。

重耳(下) (講談社文庫)

その他に面白かったのは、各国で重職にある人間がいろんな判断を下すところ。

読んでる立場からしたら「あー。やっちゃったー」と思う場合でも、当事者となったらそうもいかないんだろうなとか、こんな微妙な判断俺だったら出来んのかとか、そう考えながら読むのがよい。

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ジュール・ヴェルヌ: 十五少年漂流記

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ヴェルヌの十五少年漂流記を読んだ。

小さい頃、ちびっ子向けに訳されたものは読んだことはあるけど、きちんとしたものは始めて。

で、とても面白かった。

冒頭はいきなり大嵐から始まり、稲光で浮かび上がる船影。このあたり映画的。

で、そのマストも折れてしまったヨレヨレの船を必死に操るのはなぜか子供だけ。

そんな導入から、ひょんなことから(といってもシャレにならないが)無人島に漂着した少年十五人が、どのようにして生活してゆくか。十五人もいれば当然発生するグループ内の軋轢や、後半にかけて大きな事件が発生して、それらが読み進ませる燃料になって速攻で読み終わった。

十五少年漂流記 (新潮文庫)

ところで、少年達はニュージーランドの同じ学校に通う生徒だが、出身国はさまざま。

イギリス人、フランス人にアメリカ人である。

そういうこともあって先述のゴタゴタがグループ内に発生してしまうわけだが、それがまた各キャラを生かしている。少なくとも主要人物だけは。

そのうちの一人、アメリカ人のゴードンは「無人島で暮らすことは、自分の力を試す絶好の機会だ」と考えてたりする。

さすがアメリカ人と感心した。

その他、印象に残ったのは皆に好かれるリーダー、フランス人のブリアンの言葉。

「なぜ僕たちは子供なんだろう。大人でなければならない時に。」

ところで、十五少年漂流記というタイトルは日本のもので、原題は「二ヶ年の休暇」というそうな。

劇中では、十五人というというよりも、十四人と一人として把握されていて、これはなぜかというと、一人は黒人のボーイであるから。生々しい。

実はこの本の前に、スチーブンソンの宝島を読んだ。

こっちは、ミステリアスな導入部とはうらはらに、のっぺりとしたストーリー展開でがっかりした。

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